和を愛する男たけぞう

伝統文化、特に着物文化を伝える

知ってる!?着物の帯には種類があった!

 こんにちは。和を愛する男たけぞうです。
 着物を着る際には必ず必要な帯。帯あっての着物。着物の格式や材質、色彩に合わせて帯を選びます。たかが帯でしょ?そう思ってるあなた!帯を変えるだけでも、印象が180℃変わります!そんな帯の種類について、話していこうと思います。
 今回ご紹介するのは、袋帯名古屋帯・博多帯・半幅帯・兵児帯・角帯の6種類です。使われる頻度の高いものを厳選しました。少しでもコーディネートの御参考になればと思います。では、ご覧ください。
 

袋帯
 最も一般的なフォーマル帯です。またカジュアルにも使える万能帯でもあります。金糸銀糸を用いたものであれば、正装用に、金糸銀糸が使われず、色糸だけで作られたものであれば、普段用に使えます。これを洒落袋帯とも呼びます。
 袋帯の名前は袋状に織られていたことに由来します。一般的には表に柄があり、裏は無地で2枚を縫い合わせてあるもののことですが、現在では表地と裏地を別々に織って、両端をかがったものが多くなりました。かがってつくられた帯を「縫い袋帯」、袋状に織られた帯を「本袋帯」と区別して呼ぶこともあります。
 また、帯の表全体に柄があるものを「全通」、6割程度柄があるものを「六通」と呼んでいます。幅約8寸2分(約31cm)、長さ1丈1尺(約4m20cm)以上で織られています。
名古屋帯
 利用範囲の広い洒落着用の帯です。名古屋帯も金銀糸や箔を使っているものは、付下げや色無地などのセミフォーマルに、それ以外の染めや織り帯は、紬や小紋などの洒落着に合わせます。
 大正時代に名古屋の女学校の創始者が、日常に締めていて商品化されたものなので、この名がつきました。一般的に使用され始めたのは昭和に入ってから。
 仕立てる前の幅が9寸(約34cm)なので、九寸帯、または九寸名古屋帯とも呼ばれています。仕立て前の長さは、1丈2尺2寸(約4m63cm)程度あります。反物のように丸巻きの状態で販売されており、名古屋仕立てと呼ばれる仕立て方が一般的です。


【半幅帯】
 帯結びが楽にできる幅の狭い帯です。主に浴衣用に使用されますが、帯の素材によって、小紋や紬などにも締められます。さらに、錦織や緞子、唐織などの豪華なものは、訪問着や色無地に合わせて、パーティにも使用できます。
 半幅帯はその名の通り、並幅(30cm)に対して半分の帯で、4寸幅(約14.2cm)です。


兵児帯
 1枚の布のような気軽な帯。最も手軽に結べる帯が、兵児帯です。もともと男性や子供の普段着に締める帯で、柔らかい布の両端をかがっただけです。
 男性の兵児帯で最もオーソドックスなものは、総絞りの兵児帯です。紬から浴衣まで締められます。女性も両端の部分に絞りが入ったものなどは、浴衣や紬に使えます。
 

【角帯】
 男性が締めるのに最も使用頻度の高い帯です。男性が着物を着る際は、ほとんど角帯を使います。
 幅10cm前後に仕立てたもので、単衣に織ったものや袋状に織ったものもある。博多織や西陣織、紬など。貝の口という結び方が一般的。

 現在、角帯として販売されているものは、昔ながらの柄や無地、地味なものが多いです。もちろんそれらも充分かっこいいですが、私は、女性の袋帯などを角帯に加工して使うことをおすすめします。女性の帯は、フォーマルなものからカジュアルなものまで、種類や柄が豊富で、おしゃれなものが幅広くあります。無地なものじゃつまらない!もっとおしゃれしたい!とお考えなら、ぜひチャレンジしてみてください。コーディネートがワンランクおしゃれになるのは間違いありません。しかし、気をつけてください。一般的な着物屋では、そんな帯の提案はしてくれないと思いますので、お店選びは十分吟味してからにしてください。一つ言うなら、カジュアルな着物を提案しているお店を選んだらいいかもしれませんね。私がおすすめするお店については、またの、機会に話したいと思います。


【まとめ】
 いかがでしたでしょうか。今度着物屋に寄った際には、色々見比べてみてください。それぞれの帯に特徴がありますし、使うシーンも異なります。店員さんとおしゃべりしながら、ここで読んだことを思い出してくれたらうれしいです。
 角帯の説明が長くなってしまいましたが、ご勘弁ください。私も男ですので、つい熱が入ってしまいました。この記事を読んで帯の知識が深まったのなら幸いです。読んで下さりありがとうございました。